イベント等
2024.04.26 第1回「チュートリアル:実空間像から理解するバンド理論」第2回「チュートリアル:第一原理計算は何の役に立つか」
令和6年度第1回および第2回のチュートリアルを以下の日程で行います。
第1回 「チュートリアル:実空間像から理解するバンド理論」
開催日:2024年5月10日(金) 15:00 ~ 16:30
第2回 「チュートリアル:第一原理計算は何の役に立つか」
開催日:2024年5月17日(金) 15:00 ~ 16:30
開催方法:ウェビナー
参加費:無料 (参加登録はこちらから)
※どちらか一方のみ参加の場合も登録方法は同じです。
共催:東京工業大学科学技術創成研究院フロンティア材料研究所、東京工業大学物質・情報卓越教育院
(概要)
「実空間像から理解するバンド理論」
3次元周期構造を持つ結晶の電子構造は、Blochの定理に基づくバンド理論により、単位格子中の電子構造とBlochの波数ベクトルkによる計算に簡略化される。これは、実用上最も重要な利点であるが、一方、電子構造は波数kにより表される「逆格子」で理解することになるため、バンド理論やバンド構造になじめない方も多いと思う。
本チュートリアルでは、まず、周期構造における電子の透過について実空間から理解し、電子輸送において周期構造がもつ重要な特徴を説明し、バンド理論へつなげる。その後、(ほぼ)自由電子モデル、Kronig-Pennyモデル、平面波近似、Tight-binding近似について、
http://conf.msl.titech.ac.jp/Lecture/jsap-crystal/index.html
に公開しているpythonプログラムを使いながら説明していく。
「第一原理計算は何の役に立つか」
本チュートリアルでは、実際の材料の電子構造を計算する「第一原理バンド計算」について、どのようなことがわかるかについて説明する。本チュートリアルの内容は、上記URL http://conf.msl.titech.ac.jp/Lecture/jsap-crystal/index.html
の「2023年度結晶工学スクール 「バンド構造を用いた材料開発(実践編)」」の抜粋である。
また、実際の計算においては、
http://conf.msl.titech.ac.jp/D2MatE/2023Tutorial/tutorial2023.html
で公開している「チュートリアル:どのように第一原理バンド計算の条件を決めるか」も参考になる。